姓と納骨

石屋の正

2010年11月06日 13:37











姓と納骨

質問

結婚して夫の姓を名乗っている私は、

姓の違う墓には入れないと言われました。

本当でしょうか?



答え

法的根拠はなく習慣が残る


お墓の中に姓の違う人が入っていけないという法的根拠はありません。

結婚して姓の変わった妻は、夫側の家の人間となった

戦前の家意識や習慣が残っているにすぎません。

しかし、その習慣も変わりつつあります。


家名やお墓は、かつての「家」の象徴でした。それは

父から息子へと直系に父系で承継されました。

したがって戦前の結婚は、当時の民法に「妻は婚姻によりて

夫の家に入る」とあるように、妻が夫に吸収される形態でした。

夫の家の嫁になった妻は、家の存続のために跡取りを生み

舅姑にささえて介護もし、夫の家の祖先を祀った墓や仏壇を守り

最期には自分もそこに入ったのです。


しかし、現行法の結婚は、夫も妻も自分の親の戸籍を出て二人で

新戸籍、新家族をつくる形態です。そのとき夫の姓を選択したからと言って

決して妻が夫の家の人間になるわけではありません。


結婚した子どもが親と別居する核家族が主流になると

これまでのように夫の親だけを重視する考え方は希薄になり

夫と妻の両方の親を親と考える双方的な意識が出てきてます。

なかには夫方、妻方の双方の姓を刻み、両家を一緒に祀る

「両家墓」も見かけます。しかし、まだ、墓や仏壇では

夫方が優先されていることも事実です。




















参考資料

墓地・納骨堂をめぐる法律事務




















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