病院相談室で患者支援
「必要な支援があればできることはたくさんある」と
話す根間洋治さん(右)と根間さんを支援する當間幸広さん
=那覇市の天久台病院
*當間さん 昨年 精神福祉士取得(おめでとうございます)
那覇市の天久台病院の相談室で
聴覚障害のある根間洋治さん(39)が
精神保健福祉士として働いている。
県内の聴覚障害者で国家資格の
精神保健福祉士の資格を持ち活動しているのは根間さんだけ。
「周囲の理解があり、工夫すればできることはたくさんある」。
自らの障害と向き合いながら感じている。
「補聴器を付けているので、聞き取れないことがあるかもしれません。
できるだけゆっくり、はっきり話してください」。
根間さんは2メートル以上離れると聞こえない。
初めて会う人には自分の障害について話し、
どう接してほしいか伝える。
仕事は入退院の調整や患者支援で、
院内外のさまざまな人とやりとりする必要がある。
「不特定多数の中で対応するには、
自分の障害に合わせた環境整備を自らしないといけない」と強調する。
心病む人の支援にかかわりだしたのは大学生のころ。
卒業後、同病院の授産施設などで勤務するうちに資格を取って
専門的に支援したいと考えるようになった。
働きながら資格は取ったものの、
病院の相談室勤務はハードルが高いと感じていた根間さんを変えたのは、
職場の同僚と聴覚に障害がありながらも工夫しながら
医療現場で働いている全国の仲間だった。
根間さんと相談室で働く當間幸広さん(38)は、
電話対応の不安から相談室勤務をためらっていた根間さんに対し
「何かあればフォローするから大丈夫」と相談室勤務を後押しした一人。
當間さんはこれまでの付き合いから「根間さんは能力がある。
周りの配慮があれば気持ちよく働くことができる」と感じていた。
相談室では、根間さんのために聴覚を補う支援機器を使って
朝の申し送りや会議が開かれる。
それまで根間さんは「周りに迷惑を掛けたくない」という遠慮や
聞こえないことを理由にいろんなことをあきらめていた。
しかし現在は「資源を活用すればできることがたくさんある」と実感する。
根間さんの難聴を「障害と思っていない」という當間さん。
「誰でも苦手なことはある。それを気遣うのは障害者だからではなく、
家族間でも当然のことで、何も特別ではない」と力を込める。
「見えない障害」「情報障害」とも言われる聴覚障害だが、
根間さんは仲間たちが周りに左右されることなく、
必要な支援を受けながらやりたい仕事に挑戦していける世の中をつくりたいと考えている。
(玉城江梨子)
<用語>精神保健福祉士
精神障害者の保健、福祉に関する専門的知識および技術をもって、
精神障害者の社会復帰に関する相談援助を行う国家資格の社会福祉専門職。
精神障害者の社会復帰に対する相談、
助言、指導や日常生活への適応のために必要な訓練などを行う。
2010年07月10日12時32分 / 提供:琉球新報
ストレス社会で生きている中で
いつ何処で病(精神)にかかるか分からない
その場合、最初に面談する精神保健福祉士さん。
その相談担当が 相手の気持が分かる 根間さん、當間さんだったら
ラッキーですね。
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